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ようやく登場できた
カテゴリ: 日記
僕がずっと書きたかったキャラクターがようやく書けました。


でも、僕の理想の動きをまだしてくれない。まだ彼女の事を僕は深く知らないみたいだ。


だから、僕はもっと彼女の事を考えなければならない。

と思いましたとさ。

社会人に比べれば楽ですが、五連勤最終日前日に夜更かししてしまったぜー


明日は公募ガイドの発売日。小説の講座が少なかったら、買うのやめようかなー






 テスト週間が終わったばかりの学校は、部活動に興じる生徒以外はほとんど学校を後にしていた。
 そして僕も、前者の生徒と同じ様に、非公認な部活動である「敬音学部」に興じていた。ちなみにこのネーミングは野川義人の提案したものだ。音楽を敬い、音楽を学ぶ為の部活動。僕もこの名前は気に入っている。
 メンバーは僕と野川君の二人だけだけど、音楽教師の江ノ島譲(えのしま・ゆずる)先生に許可をもらって、誰も使っていない音楽室を使用させてもらっている。僕らの学校には音楽部がないから、僕たちはそれをいいことに好き勝手していた。
「ちょっと、楽譜借りてくる」
「……いいよなーピアノは、図書室に行けば譜面があるんだからさ」
 メタリカとか、チルボドとか置かねーかなーと愚痴を零す野川君。外見はビジュアル系だけど、ハードロッカーな彼は、いつでも速弾きの練習をしていた。ギターソロだけれどバンドスコアを買わなくてはいけないので、楽譜の代金は彼の悩みの種だった。
「頼んどいてあげようか?」
 ぴくりと彼の少し尖った耳が反応する。まずい、冗談で言ったつもりなのに、割と真剣に受け取られたのかもしれない。
「……是非、イングウェイ辺りをどうか」
 真剣なトーンで頼まれてしまった。僕はうかつな口をつぐみながら、でも頼んでみるくらいならしてみようかな、と甘い事を考えた。
「行ってくるね」
 かの有名なバッハの『トッカータとフーガ』のフレーズで送り出された。鼻から牛乳で有名なあれである。彼なりのクラシック音楽への友好の証、という事らしい。
 校舎の三階の一番端にある音楽室と図書室は直線的な位置関係にある。誰もいない最高学年の教室を横目に見ながら、少しずつ聞こえなくなっていくエレキギターの音色を感じつつ、僕は図書室に向かった。  四教室分を通り過ぎたところで、ようやく図書室に辿り着いた。
 少しだけ、心臓がどきりとした。でも、これは恋心じゃない。
 丸太の柱が扉の上下左右を囲んでいる。図書室の扉には『OPEN』の看板が下がっていた。
 ゆっくりと扉を開けると、古めかしい匂いが鼻をくすぐった。花の香りの様に気持ちをリラックスさせてくれる、穏やかな空気を吸いながら僕は本棚に囲まれた道を歩いた。
 それを抜けると、読書スペースが現れる。自習スペースとしても多くの生徒に利用されているが、さすがにテスト週間が終わったばかりの状況でここにいたいと思う生徒はいないらしい。いつもは受験生で埋まっているだけに、誰もいない事にとても違和感がある。
 それでも人がいる気配や小さな物音が聞こえてくるのは、彼女がここにいる、事の証明だと思った。
 カウンターを覗いてみる。『本を棚に返却しているので、ベルを鳴らしてください』という札が立ててあった。  とりあえず目当ての楽譜を探す為に、音楽の棚に向かった。
「……こんにちは、小島君」
 心臓が強く抉られた。
 誰もいない筈のカウンターから、いきなり声が聞こえてきたからかも知れない。だから僕は、びくりと肩を揺らして声の方に振り向いた。
「水野さん、カウンターに隠れてたの?」
 僕がとぼけた調子でそう言うと、彼女はくすりと笑って、違いますよと言った。そっと息を吹きかける様に紡がれた柔らかな声色が、僕の耳をじんわりと刺激した。
「楽譜、借りにきたんだけど……」
「もう新しい曲ですか? やっぱり小島君ってピアノ上手いんですね」
 眼鏡の奥に潜んだつぶらな瞳が、優しく潤んだ。水野初美(みずの・はつみ)は、図書委員として毎日この図書室の貸し借りを仕切っている。そして、僕のクラスメイトでもある。
「えっと、まだ弾けないんだけど、気分転換しようかなって」
「そうなんですか?」
 首を傾げる水野さんは、僕の言う事を信じていなかった。僕が音楽室で弾いている所を見られた事があるから、今更下手だと言っても嘘をついている事が明らかだからだ。
「ドビュッシーって知ってる?」
「………………ちょっとだけ時間をください、思い出しますから」
 唇に人差し指を乗せて目を閉じて考え始める水野さん。思い出す、というのは彼女がこの図書室の半分以上の本に目を通していて、知識の差に違いはあるけれど、だいたいのジャンルの知識を持っているから。だから、すぐにはわからなくても、今までに読んだ本を思い返す事で、知識を呼び覚ましていた。
「あ、思い出しました」
「さすが水野さん」
「月の光の作曲者、クロード・ドビュッシーの事ですね?」
「そう、その月の光を弾こうと思ったんだよ」
 ほっとため息をつき、胸に手を置く水野さん。そうやって何かを押し付けると、水野さんの胸の大きさが強調される為、僕は胸をどきりと鳴らして目を逸らさなければならない。
「楽譜は反対の棚ですよ?」
「あ、そうだっけ」
 僕はくるりと身体を返して楽譜の棚を凝視した。一瞬だけ、彼女の胸を見つめてしまった事を気づかれていないか、僕は少しだけ不安になりながら、ドビュッシーのピアノ曲集を探した。
「高いところにあるみたいですね」
 眼鏡を手で押さえながら、水野さんは本棚の一番上の段を見つめていた。その視線を追うと、ちょうど探していた楽譜が見つかった。さすが図書委員は、本を探すのが早いと思った。
「踏み台を持ってきます」
 僕が行くよ、と言う前に水野さんは少しだけふくよかな身体を弾ませた。
 一人きりになって、楽しかった気持ちにゆっくりと闇が溶け込んできた。
 お前に彼女と会話を楽しむ権利は無い、彼女に微笑んでもらう権利は無い、今すぐ目の前から立ち去って、そして二度とこの図書室に来るな。
 心臓がぐっと苦しくなり、僕はシャツ越しの胸に手を当てる。鼓動が少し早い、そして僕の額には汗が浮かんでいた。気分が悪いと思った。
「踏み台持って——————小島君、どうしました?」
 膝に手をついていた僕に、水野さんが声をかける。僕は、しまったと思いながらゆっくりと呼吸を戻し顔を上げる。
「何かずっと上を見てたら頭がくらっとして」
「大丈夫ですか? あんまり探すのに集中すると慣れてても気分が悪くなりますから、気をつけてくださいね?」
 僕を心配そうに見つめ、水野さんは僕の足下に踏み台を置いた。
「ありがとう、後は大丈夫だから、図書委員の仕事に戻っていいよ?」
「あ、ごめんなさい、お邪魔でした、それじゃあゆっくりしていってくださいね」
 そう言ってまた急いで駆けていってしまった。僕はそれを見送ってゆっくりとため息をつく。
 踏み台を上ってドビュッシーのピアノ曲集を抜き出す。何巻かに分かれているので、月の光が入っているベルガマスク組曲が載っている楽譜を探した。
 見つけ出して抜きだし踏み台を降りる。もう、ここにいない方がいい、早く借りて音楽室に戻ろう。
 カウンターに戻ると、水野さんは本を読んでいた。
 淡色の電灯に照らされた水野さんの横顔は、とても楽しそうな表情を浮かべていた。本当に彼女は本が好きなのだと改めて思う。
 その時間を邪魔したく無いという思いに駆られながらも、僕はカウンターに本を置いた。
「これを貸してください」
「ごめんなさい、気づかなくて…………小島君は特別ですから期限はなしでいいです。その代わり弾ける様になったら聞かせてくださいね?」
 にこっと笑う水野さんに、僕は心の底から笑う事ができなかった。
 小島君は特別ですから——————違う、他の人間と何も変わらない、と僕は思った。
「いつになるかわからないんだけど、お言葉に甘えて、大事に使うね」
「はい、本は読まれる事が幸せですから」
 本のバーコードを読み込んで貸し出しを済ませ、僕は楽譜を受け取った。瞬間、以前このカウンター越しに交わしたやりとりが、頭に浮かび上がってきた。
 僕が彼女と約束をした、自分を卑怯者に落とし込める為の免罪符を作り上げた、他の誰とも変わらぬ罪人になる為の契約を。
『小島君、クラスメイトの前では絶対に話しかけないでください、お願いします』
 彼女の言葉がよみがえる。
 強い決意と、涙に濡れたにじんだ声。言葉は更に続く。
『その代わり、この図書室でまた私と話してくれますか?』
 僕はその言葉に、何で? と返す。まるで頭の回っていない、馬鹿な台詞。僕はそんな言葉しか掛けれなかった。
 水野初美との初めての出会いは、二年の一学期にさかのぼる。お互いの顔も素性もよく知らない状態で、僕と彼女は出会った。
 その時の水野さんの苦しそうな笑顔は、今でも忘れる事ができなかった。目尻に涙を浮かべながら、手に握られた楽譜を細かく震わせながら、彼女は健気に笑った。
 そして、次の言葉は僕の頭で正常に理解されなかった。情報が足りなかったのかも知れないし、僕が自分の事で精一杯だったからかも知れない。
 事実、その時には予想も出来ない様な事が次の日にわかる事になる。
 僕はそれを知って、ようやく水野初美の言葉の真意を理解する事になる。
 記憶が明瞭にその情景を、彼女の涙顔を作り出していく。辛そうな微笑みを讃えた彼女の口が小さく開き、震えながらも優しく、悲しく、僕の心臓を震わす呪文が紡がれた。

『私は、小島君のクラスには…………いない、からです』

 僕は受け取った楽譜を持って、図書室を後にした。





序章終了。
二人の主人公と、置かれている境遇を気になる程度に情報を出しながら、書けたでしょうか。

小説の中身は感情的に。でも縁取りは理知的に、蠱惑的にあるべきです。

だから、最初って本当に技術を出し切らないと、読者がつかないんでしょうね。


水野初美はどうでした?
スペックは、眼鏡、セミロング、少しふくよかな体型、いつもは眉毛がハの字だけど、理知的な顔つき。

なるさーん、書いてー(爆)
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編集 / 2009.12.09 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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